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「あの女の事も 」  乱暴に挿入が繰り返され、腸壁がソレに絡んで内臓全体を持っていきそうな程に揺れる。  苦痛を伴う筈のそれも、慣れの恐ろしさか侑紀の肌を粟立てた。 「ぁっ …ひぃ、んっ!!そこ、ぁっあ、あ、あ、あ、っ!!」 「本当に兄貴の事思ってるなら、とっくに警察に駆け込んでるよね?」 「は? アっ、ぃん!!やぁあああ!!」 「人質なんて、信じて、可愛いなぁ」 「ぁうっ …な、に?」 「俺の渡した金受け取って、笑ってたよ?」  ふ  と凍った表情に何を見たのか、汰紀は満足そうに笑う。 「兄貴はあんなにも大切にしてるのにねぇ、実は二股だったりするのも、知らなかった?」  見開かれた瞳の奥を覗き込み、 「ねぇ?壊れる?」  そう問い掛ける。  震える視線が汰紀を捉え、ふぃっと外れて格子を撫でた。 「まだ?」 「  こわ、れ…たり、するもんか!!レナに会って、確かめるまでっ」 「そんなにあの女が気にかかるんだ?」  微かに過る不愉快そうな表情に、侑紀ははっと口を閉ざす。  急にしおらしくなった兄を鼻で笑うと、侑紀の体を俯せに押さえつけた。 「あ うっ!!」  ズンッ と背後から突き上げられ、侑紀の口から苦し気な呻きが漏れ、眉間に皺が寄る。 「騙されてたのに、信じるんだ?」 「ぃっ…くぅっ レ、レナっ…をあ、い し」 「黙れ!」 「あ ぐぅ…っ」  汰紀の手が口を覆い言葉を遮った。  鼻呼吸だけの息苦しさに空気を求めてもがくも、背後からの攻め立てにそれもうまくいかず、突かれるままに鼻から甘い声を漏らす。 「ふぅ、ふ んっ…ぅ…、う、ぅ…」

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