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「お前が飽きるまで、腰を振れって言うなら振ってやるよ!!それでオレはここを出て行く!」 「……まぁ、ここから死なずに出るのは、それがベストだろうね」  振り払われた手で髪を掻き上げ、汰紀は小バカにした笑いと共に認める。 「出て、どうするの?すっかり男を咥え込むのに慣れた体で…男娼にでもなるの?」 「ふざけんな!レナを助け出して、一緒に…また以前みたいに暮らすんだよっ!!お前のいない所でなっ」  くっと、肩が震えた。  身を折った汰紀は、いきなり顔を押さえて体を揺らし始め、その一種異様な光景に、侑紀はよろりと後ろへ身を引いた。 「  くっ、く く…っぁはっ!!あはははははっ!!」  人を怯ませるには十分な汰紀の笑い声に、侑紀の歯ががちりと鳴る。  ガチガチガチと言う音を縫うように狂ったような笑いが響く。 「あはっ、あ、兄貴はまだ信じてるの?」 「  し、信じるしかないだろ!!生きて出れるって!」  腹を抱えて笑う汰紀は明らかに常軌を逸しているように見え、侑紀の体が凍り付く。 「おま…っ本気で、オレを……」 「殺すよ」  ぴたりと笑いが止み、やけにはっきりした声が返る。 「───殺して、死体になっても   出して上げない」  睨む目の力が強さに、侑紀は緩く首を振った。 「そ、んなに…香代子の事、………根に持ってるのか!?」 「ふふ…あんなの、とっくに忘れてたよ」  は?と返す侑紀を捕まえ、押し倒して足を掴む。 「ほら、足開いて」 「ちょ…待っ…  じゃあお前、なんでこんな…ひぅっ」  ずんっ と一気に最奥を突き上げる衝撃に、脳髄が痺れて息が詰まった。

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