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裸体が心細いと感じなくなった事に気付き、侑紀は小さく苦笑した。
「レナ」
呟き、膝の上に散らばる写真の中の彼女を指でなぞる。
笑いながら、見知らぬ男とホテルに入る姿が、
笑いながら、侑紀の同僚に抱き付く姿が、
笑いながら、男の上で喘ぐ姿が…
周りを彩る極彩色の絵にも負けない華やかさで散らばっていた。
「レナ…」
もう一度呟いて項垂れると、写真の上にぽとんと涙が落ちる。
広がる写真をかき集め、胸に抱きながら小さな嗚咽を漏らしていると、
キシ…
キシ…
と木が軋む音がした。
「泣いてるの?」
小さな子供の問い掛けのような言葉に、侑紀は乱暴に涙を拭って首を横に振った。
「泣くわけない」
「まだ、従順にならないの?」
微かな落胆を滲ませた声で言い、傍らに腰を下ろす。
侑紀の腕の中の写真を奪い、握り潰しながら世間話のように言った。
「ねぇ、跨がってよ」
「……」
頷くこともせず、その言葉に侑紀は立ち上がった。
裸であることに慣れた体を汰紀の前に晒し、その腿の上に座る。
「乳首、弄って見せて?」
「…っ」
きゅっと唇が噛み締められ、自らの胸を弄り出す。
ピンクの突起が指先に摘ままれ、捏ねられ、薄く色づいていただけのそこが紅くぷくりと膨らみを持ち始めた。
「っ、……ふ…、…ぅっ…」
「体が一番素直だよね?」
「ひぅっ!!」
ぴんと立ち上がる尖りを、唾液を乗せた舌先が舐め上げる。
汰紀の唾液が絡み、捏ねる度ににゅるりとした感触が指を滑らせた。
「ぁ…っうぅ……」
呻くように喘ぐ侑紀の股間があっと言う間に首をもたげる。
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