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第13話 - 4
ショウは、僕と一緒にいる間いつもスマホを手放さないんです。いつも何かメッセージやりとりして。仕事関連だと言うのですが、先日、ショウが風呂入っている時に見ちゃったんです。いやもう……、それが、ずっと、何人もの相手に好きとか愛してるとか、おはよう、おやすみとか、会う約束とか…… 時間的に僕の横に寝ている間もずっとそういうやりとりしてたんです。
確かに、ちゃんとつきあうとかそういう話はしてませんけど、僕はつきあってるつもりだったんで、……ショックでした。
ええ、相手は男も女もいました。僕が見た範囲では8人は頻繁にやりとりしてます。
はい、そうです、先週です。ここの予約はその後すぐ入れました。
いえ、ショウには僕がスマホを見た事は話していません。なんて切り出していいか分からなくて。
その日そのままホテルを出てから、まだ会っていません。
普通に考えて、本気でつきあっちゃダメな相手だとは思うんです。でもやっぱり、会えなくなるのがイヤなんです……。どうしたらいいんでしょうか……
そこまで松岡さんが話した時点でカウンセリングの1時間を少しオーバーしていたので、その日の相談は終了となった。
先生は、松岡さんが会いたいと思えば会って、イヤだと思ったら会わないようにするといい、と言い、松岡さんは頷いた。
「動きがありましたら、また来ていいですか」
不安そうな顔で松岡さんが振り返るので、先生とボクは強く頷いた。
次に松岡さんが相談にやって来たのは、それから約3か月後のことだった。
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