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*雪がとけるほどの愛

 音もなくしんしんと降り積もる雪が音と体温を奪う。 「さむい……」  暖房を入れているはずなのに、肌寒くて目が覚めた。  ぬくもりを求めて素肌を摺り寄せると、啓慈(けいじ)がニッと男くさい笑みを浮かべて、広く優しい(かいな)の中に真白(ましろ)を引き寄せてくれる。ライトブラウンの瞳に映る自分は、ひどく頼りなさそうな顔をしている。  寸分もなく身を寄せ合うと、治まったはずの欲望が再燃してしまう。もじもじと腰を揺らすと、わき腹を撫でている手が妖しくうごめく。 「けいじ……」  じっと啓慈の目を見つめ、彼の欲望をおずおずと握ると、ゆるく上向いてくる。  ヴーヴーッと、スマートフォンがカバンの中で暴れているが、そ知らぬふりをし、脱色と染色を繰り返し細くなった髪の毛を軽く引っ張る。  今だけは、自分をそのライトブラウンの瞳に焼き付けて……。 「真白、身体つらくないか?」  首を横に振ると、髪の毛が湿ったシーツにカサカサと当たる音が聞こえる。 「欲しい」 「泣いてもわめいてもやめないからな」  啓慈の乾いた唇に、そっと接吻する。潤滑剤でぬめった後孔に濡れた指先を入れられ、再度濡らされる。  指を抜かれると、含み切れずあふれた潤滑剤が漏れ、窄まりの表面をてらてらと光らせて、まるでグロスを塗った唇のようにふっくらしっとりと色づき男を誘っている。  フェザータッチで身体の隅から隅まで触れられた後、覆いかぶさられる。  ぬうっと窄まりの口がこじ開けられたと思うと、張り出した先端が異物の侵入で狭まる内壁をこすり上げながら、最奥へと慎重に進む。啓慈は真白の左ひざ裏をつかみ、胸まで脚を倒すと、門のようなヒダが先端を舐めしゃぶる。  キュッと内壁が収縮した瞬間、「くっ……」と苦しそうなうめき声をあげ、堪えるような表情をした啓慈の顔に見とれる。  その瞬間、身体の奥から悦楽が津波のように押し寄せた。 「あああっ、…………ッ、――――!」  声も上げられず、ただただ身体を小刻みにけいれんさせ、つながった部分から次々と湧き上がる快楽を逃がす。つむった眼の端から、涙が零れ落ちていく。 ぎゅっと握ったシーツはくしゃくしゃで、何を言っているのかわからない。 「やあっぁ゛ッ、キツイっ、きもちい……」 「きついの? 気持ちいいの? それとも両方?」  持ってかれそッ、と啓慈は耳朶に吹き込み、小刻みに腰を動かす。張り出した先端で余すところなく擦られ、前立腺を押しつぶされた刹那、身体中に走る愉悦の稲妻。  ベッドのきしむ不愉快な音がかき消すほど大きな声で喘ぎ、快楽に狂わされる。 「ああっ、いいっ…いいっ…、もっとッ、けいじ……、もっとっ」  浅く深く。強弱をつけて、情欲に突き動かされるまま、狂ったように腰を動かし、キスし過ぎて腫れぼったくかさついた唇を何度も重ね合わせた。 舌も絡ませ合いながら、汗で濡れた肌に触れる。 「啓慈……、けい……じ。すき、大好き……」 「俺も、真白が好き。真白……、ましろ、真白……」  愛してると触れ合った唇の動きと振動で理解する。 「くそっ……、持たんわ。一度出す」  舐られたせいで南天のように腫れた乳首を音を立てて吸われる。啓慈は、真白の小さな、だけど感度が良すぎる乳首が好きで、後戯の時も触っているくらいだ。 「あっ……クッ……」 「あああっ」  啓慈の背中がびくりと大きく震えた後、動きを止めた。屹立がびくびくと跳ね、気持ちよさそうに長いため息を一つ吐く。  かすれた声で啓慈の名を呼ぶと、汗で張り付いた前髪を指先で払われる。 にっこりと笑われる。 「まだまだイケるだろ?」  身体を弛緩させ、うっとりと目を閉じ、背中に腕を回した。

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