ソラスに岸に手をつくよう促した。双丘の割れ目に手をかけ押し広げる。かわいそうに隠されたその場所は赤く燻んでいた。 しかし割いた無花果のような色合いが妙に艶かしく、無性にかじりつきたくなる。 指よりも柔い舌を伸ばし、蕾を突く。ソラスの背中はびくりと弓形になった。こちらを振り向く顔には怯えが広がる。 大丈夫だと出来る限り優しく微笑んだ。 ソラスは小さく顎を引いた。 襞を伸ばすように、丁寧に舌を這わせる。強張り堅くなっていた臀部から力が抜けていく。会陰にまで舌を伸ばせば内腿が小さく震えていた。解れてきた孔に唾液を送り込む。出来るだけ苦痛を与えたくない。 長い時間をかけて、指を肉壁の中へ押し進めた。時々強張る背中や頸に口づけを落とし彼を宥めた。人間にはこの中に性感帯があるというが、エルフはどうなのだろう。 男根を菊門に当てる。白く長い髪が波打っただけで、ソラスはその場を動かなかった。 私を受け入れてくれるのか。 胸に安堵や愛しさや、これを幸福と呼ぶのならそれらが押し寄せた。 錐を木材に穿つように、ゆっくりと進んでいく。ソラスの身体を支える腕は崩れ、地面に肘をついて背中を丸めた。 そこに自身を留め、精を吐き出すまでソラスの中心を慰めた。 皮肉なことに、使い慣らされていた為か、想定していたより早く私のものとソラスは馴染んだ。泉に細波を立てながら、私はゆっくりと動き始めた。 彼の中は温かい。蕩けてしまいそうな心地よさで、欲望の塊が張り詰める。律動を繰り返しながら、その白い背中に、髪に、耳の先端に、頬に、至る所に口づけを施す。 快楽に理性が弾け飛びそうだ。自分の中にこんなにも強い性的な衝動があるなんて知らなかった。泉の水は激しく波打ち、冷たい飛沫が腰まで跳ねる。 縋り付くようにソラスの名を何度も呼んだ。 ソラスに重なるように抱きつけば、手に指を絡めてぎゅっと握りしめられる。 足先から旋毛まで小さな稲妻が駆け抜け、それだけで私は達してしまった。 全身の力が抜け、ソラスを縛り付けていた腕を緩める。身体がひどく怠い。 ソラスは大丈夫だろうか。 彼の身体から肉杭を引き抜くと、白い液体も一緒に溢れた。ソラスの髪を撫でながら、彼の名を呼ぶ。浅い呼吸を繰り返しながら振り向く彼の顔は薄紅色が頬骨の上にのり、驚くほど妖艶だった。 ぐったりと地面に伏せる彼を抱き上げれば、新しい吐精の跡が白く残されていた。 私は嬉しくなりソラスを抱きしめた。横抱きにしたまま泉に身体を沈め清めてやった。 ソラスは私の首に腕を巻き付け、自ら頬に接吻してきた。 私は自然と微笑んでおり、唇でそれに応えた。