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第15話
永見 優side
「おはよ…。お風呂沸いてるけど朝も入る?昨日の夜、優が寝た後、洗ってあげたけど…」
「ん……入る…。お湯に浸かりたい…」
「了解」
朝、温かいお風呂に、美味しそうなご飯…。八尋の作る和食はとても美味しい。久しぶりに見た。そっか…。僕、最近一人で行動してたから…。
なんてもったいないことしてたんだろ…。こんなにも優しい人なのに避けて、こんなにも幸せな日々を逃して来たなんて…。僕はほんとに馬鹿だな…。
「いただきます」
「召し上げれ〜…。……どお?おいし?…優が居なくなってやる気出なかったから久しぶりに作ったんだよね…」
「……そうなの?…美味しいよ」
僕も馬鹿だけど、八尋も馬鹿だな…。好きだと自覚してから八尋の事が愛おしくてたまらない…。
今日の夜、暇らしいので、二人にお礼として僕と八尋の奢りで外食に誘った。そんなに高いところは無理だけど、それでも少しでもお礼をしたかったから。二人が居なかったら僕たちはまだすれ違ったままだっただろうし…。
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