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第20話
永見 優side
僕の知らない間にいろんなことが起こってる…。八尋も予想外だったようで変な顔してるし…。七瀬さんそんな軽そうな人には見えなかったんだけどな…。
「七瀬、何やっての?」
「初めてなんて知らなかったんだ」
「問題はそこじゃないだろ…」
「めちゃくちゃタイプなんだよ?据え膳だよ?我慢出来なかった…」
冬夜ならとっくに初体験は終わってると思ったのに意外……??…思い返してみれば恋人は出来るけど長続きしないし…、そんなに意外でもないか…。
冬夜はバイで、性別問わずモテるし恋人も沢山いたけど、二週間を超えたところは見たことがない。どこか冷たいところがあるし、目が吊り目がちなのもあるのかな…。冷めた目で見られると恋人達はすぐに冬夜のことを振ってしまうんだよね…。ほんとはすごく優しいのに…。
「冬夜、ちゃんと話し合わないとダメだよ?」
「分かってる」
「本当に?…冷静に、落ち着いてだよ?」
「…うん。今回は僕が悪いし」
「………相談は乗るからね?」
「ありがと。心配すんな」
「うん」
夜も遅くなり始めたし、今日のところは解散になった。ちゃんと話し合うように念を押して八尋と二人で家に帰った。
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