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第24話
瑞原 冬夜side
少し、動揺して変なこと言ったとは思うでも、懐かれるとは思わなかった……。あの日から、僕の事を見つけると声をかけてくるようになった……。
たまに誘われて家に行くと、凄く丁寧な前戯と優しい愛撫で啼かされる……。
「瑞原……そろそろ名前教えてくれない?」
「七瀬さんだって……」
「七瀬は名前だって。言ってなかったけ?俺、フルネームは浅倉 七瀬」
「…………本当に?」
「本当に。なんなら免許証みる?」
差し出された免許証には浅倉 七瀬の文字。本当に名前だ……。ずっと名字だと思い込んでた……。
今更だけど、ずっと名前呼び捨てにしてたって思うと凄く恥ずかしい……。なんでもっと早く言ってくれなかったんだ……。
「僕は、冬夜。瑞原 冬夜。………そう言えば、優が僕の名前呼んでるとこ聞いてましたよね?」
「それとこれとは別。名前はちゃんと本人から聞きたいから」
「……そ、そっか」
「名前もわかったところだし、セックスしない?」
なんか嫌な予感するけど……。この人とセックスするのは嫌いじゃない……。絶対に気持ちよくしてくれるって分かってるから…。
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