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第一章・出会い

「こんにちは~」  五条 颯真(ごじょう そうま)は、道を向こうから歩いて来た男子高校生に、親し気に話しかけた。  白い肌に、華奢な体つき。  眼はぱっちりと二重で、口元は知的。 (お、好み♡)  そんな風に一瞬考えたが、すぐに脳内からかき消した。  今は、仕事中なのだ。  この時刻なら、下校途中だろう。  颯真は、彼のリアクションを予想した。  驚いて、声を上げるか。  びっくりして、声を失うか。  この二択しかない、と思っていた。  だがしかし。

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