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3-5
「……ぅあっ」
太いものが、ぐいっと入ってくる。異物感で、思わず眉根を寄せる。
ぎゅっと目をつぶり、先生の両腕を握りしめた。
「平気?」
息を詰めて、こくこくとうなずく。
「君は小学生の頃、夏休みの宿題を、毎日コツコツやる子だった? それとも、最初に一気にやってしまっていた?」
余裕のない状況に、唐突な質問。訳の分からないまま答えた。
「配られた日に……全部、やってました」
「なるほど」
言い終えたと同時に、一気に体重をかけて割り入ってきた。
「ん……ッ、ん」
先生はふーっと息を吐きながら、3度ほどぐっと奥を突き、俺のおでこをなでた。
「これで全部です。僕たちはひとつになったよ。分かるかい?」
こくりとうなずく。
苦しい。何かが入っている異物感。
でもその異物感の正体が好きなひとの体の一部であると考えると、この変な感じこそが繋がっている証なのだと思った。
「先生、うれしいです」
「健気だね」
先生は、ほんの少し、きっと1センチとか2センチとか。ちょっとずつ体を揺らしながら、ぽつっとたずねた。
「大河。君の意見が聞きたいのだけど……これは、道義から外れた邪 な恋かね?」
苦しくて答えられずにいると、先生は困ったように笑った。
「僕はね、自分は思っていたより純情だったのかなと思っているよ」
「……っ、ん」
「君が好きだ」
しがみつく腕に力を込める。そして、先生の目を見て言った。
「おれも……先生がすき……、です」
息を殺して、たぶん相当無理して我慢している先生の顔を見たら、いま見聞き触れている全部を受け止めなくちゃいけないと思った。
「先生、ん……、がまん、しないで。もっと、動いてください」
「いいの? これ以上大きく動いたら、苦しいかも知れないよ」
「してください。先生は、俺のことだけが好きって……ちゃんと、分かりたくてっ」
先生は、体を倒して、キスをしてくれた。
「物分かりの悪い子だね。そうだと何度も言っているのに」
ゆるゆると、腰を引いたり、突いたり。
「ん、ん……っ」
「不安かね」
小刻みに揺らしながら、さっき指で押されて良かったあたりのところに当ててくる。
上ずった声が出た。
「ぁ……、んっ……あ、」
見つけたところを目がけて、一定のリズムで突いてくる。しがみつく手が背中から滑り落ちた。
「ぁあッ、ん、はぁ、……っあ」
「ここ、良い?」
こくこくとうなずく。
「首の後ろに手を回して、しっかりつかまっていなさい」
言われたとおりにすると、先生は緩急つけて良いところに当ててくれた。
「あ、あッ……、先生、はあ、気持ちいい」
「可愛い」
「せんせいは? っ、きもちいいですか?」
「うん。こんな風にぎゅうぎゅうしめつけられると、大河が、離さないと言ってくれているみたいでね」
暗い部屋に、粘着質な音が響く。
徐々に先生の腰つきが大胆になって、奥まで届くようになった。
お腹の中の動きを感じ取って、あられもない声が出てしまう。
「あぁ……ッ、はあ、はぁっ、あん、……ぁあ」
「良い声で鳴くね」
「ん、あ、先生、好きっ……すき、はあ、好き」
「……っ、大河」
先生は俺の腰を抱え直して、勢いをつけて腰を振り始めた。
「あっ、あ、ぁあッん」
「好きだよ」
がくがくと大きくうなずく。先生は、ひときわ強く奥を貫いた。
「……っ、……!……ッ……」
いままでで1番強く抱きしめられたと思う。
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