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お清め②
暫くすると、空とそんなに年が変わらない少年2人が入ってきた。
2人とも綺麗な顔立ちをしていた。
"仲間"ってそういうことか、と空は思った。
自分と同じように、この館で変態達に陵辱されているのだろう。
「初めまして。Aランクのナギサです」
「同じくAランクのカイトです」
2人が事務的に挨拶をした。
咄嗟に空も挨拶を返そうとした。
「ぼ、僕は…」
「あ、挨拶は結構です。AAAランクの空さんですよね?」
「あなたの事はオーナーから伺っています。初めてのAAAランクの方なので、丁重に扱うようにと言われております。」
2人は淡々と話を進めた。
表情ひとつ変えることなく、機械的に。
「あの、AAAランクとか、僕、よくわからないよ…。それに、年そんなに変わらないよね?敬語なんて使わなくてもいいのに」
「いけません!AAAランクの方に敬語を使わないなんてとんでもありません」
「AAAランクは、顔、身体、感度、性格、全てにおいて標準を大きく上回る数値を持った人だけがなれるものです。今までAAAランクに値する人は1人もいませんでした。あなたは偉大な方なのです」
この2人の口振りに空は悲しくなってしまった。
おそらくこの2人も最初は散々抵抗してきたと思うが、奴等の手によってこうも従順に作り替えられてしまったのだろう。
「さぁ、接待に向けてお清めをしますので、ランジェリーを脱いでください」
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