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お清め①

翌日、昼頃に島田が空の部屋に入ってきた。 「起きてたか。気分はどうだ?」 「…最悪です」 空はふいっとそっぽを向いた。 「ふっ、相変わらず生意気だな。昨日はおちんちんから精液出させてーとか言ってたくせにな」 空は顔をカッと赤らめ、島田を睨む。 「そう怒るなよ。今日はいよいよお客様を個室で接待する事になったぞ。しかも、うちのお得意様3人だ。3人ともとある企業の社長だ。3人とも空の事が気に入ったようで、是非接待してほしいとの言っていたようだぞ」 空はもう何も言いたくなくて、黙って聞いていた。 「ちなみに、AAAという最高ランクのお前を個室で指名するのは相当な高額だ。それこそ会社の社長レベルでないと実現は出来ないだろう。自覚がないだろうが、お前にはそれだけの価値がある。さっそくお前はうちの稼ぎ頭になってくれているな」 「…個室で接待って、何をするの?」 「さぁな。俺は調教師だから接待の内容までは知らん。お得意様相手だからオーナーがお前を紹介するらしい。くれぐれも粗相のないようにしろよ。あと、もう少ししたら、おまえの仲間達がお清めをしに来るから」 仲間?お清め? 意味がわからなかったが、聞き返す前に島田はさっさと部屋を出ていった。

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