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微熱①

空が目が覚めたときはベッドの上にいた。 お尻の中の精液は掻き出され、身体も洗われたようだった。 意識のないうちにオーナーがそうしたのだろう。 喉が渇いたが、腰が痛くてすぐには起き上がれなかった。 それになんだか身体が熱い気がした。 媚薬の効果がまだ残っているのかと思った。 だが、暫くすると咳も出始めた。 身体もだるく、風邪をひいたのだと思った。 午後になると島田がやってきた。 「何だお前、風邪ひいたのか?」 空の様子を見て言った。 「ゴホッ、昨日、あんなめちゃくちゃなことするから…!」 「昨日?昨日は何も予定はなかった筈だろ?」 空は少し驚いた。 オーナーが自分にした事を、島田は把握していないのか。 「ゴホッゴホッ…」 「はぁ。さすがに体調不良の奴に仕事はさせられんからな。治るまで安静にしろ。俺は調教以外の事はできねーから、悪いが看病はしないぜ」 「じゃあボクが看病するよ」 後ろから声がして、空と島田は同時にそっちを見た。 そこにいたのはAAランクの少年、レオだった。

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