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自由①
やがて銃撃戦は終わり、事態は収束した。
スザクの組織が男達を捕獲していく。
空はレオが持ってきていた服を着た。
「ふふ…っ」
レオはそんな空を見て笑う。
「え、何?何で笑ってるの?」
空が首を傾げて聞き返す。
「だってソラ、服に着られてるみたいなんだもん」
「し、しょうがないじゃん!レオの服大きいんだもん…!」
空は頬を膨らませて言った。
「ふふ…かわいい」
レオはそんな空のほっぺをツンとつつく。
「おい、イチャついてんなよー」
ユキトが横から顔を出して言った。
「わ、ユキトくん」
空は驚いて飛び退く。
「2人とも無事で良かったよ」
ユキトの後ろからスザクが声をかける。
「スザクさん、本当にありがとう。あなたのお陰で僕達は自由になれた。」
レオはそう言うと、スザクに頭を下げる。
「お礼を言うのはこちらの方だよ。お陰で奴等を捉えることができた」
「レオ、空、俺達はもう行くよ。またどこかで会おうな」
「うん、スザクさんもユキトくんも元気で」
4人はそれぞれに握手を交わした。
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