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お題『君に恋をするために』
まだ眠っていたい朝。
ギュウギュウの満員電車。
突然降り出す大粒の雨。
寝癖が直しきれなかった髪。
課題を忘れた一限目。
気怠い体育は二限目。
睡魔と闘う三限目。
空腹に耐える四限目。
面倒で憂鬱な毎日だけれど、
屋上で君と過ごす昼休みは、
最高に楽しいんだ。
よく食べて、
よく笑って、
ほんのちょっと昼寝する。
そんな君を眺める時間は、
目には見えない確かな幸せ。
落ち込んだり、
腹が立ったり。
時には下り坂だって、
この道は君に恋をするために、続いてるって信じてる。
だから君はいつの日も、
坂の上で笑って待っててよ。
何があったって、
俺は必ず、そこへ辿り着いてみせるから。
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