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3-01-1 ある日の放課後(1)

来週はいよいよ修学旅行。 二年生の秋、美映留高校では京都へ修学旅行へ行く。 修学旅行というと、今時は、もっと遠く、例えば沖縄や北海道、海外へ行く学校も多いと聞いたことがある。 でも、僕は京都が好きだから満足だし、とても楽しみ。 和の雰囲気。 お寺や神社。 過去にいろんなドラマが生まれた日本の古都。 想像するだけで、なんだかワクワクする。 という、修学旅行だけど、出発前にひと仕事がある。 修学旅行の計画づくり。 つまり、しおりを作る作業だ。 しおりは、修学旅行2日目以降の班行動で必要になるもので、各班ごとで相談して作らないといけない。 僕の班は、雅樹と森田君、そしてジュンの4人。 この4人は、さきほどまで教室で居残りをして、班行動の計画を検討していた。 そして、つい今しがた、ようやくおおまかな計画がまとまり、しおり係の僕がパソコンで清書をする役目を買って出た。 僕以外の3人は部活動へ行き、僕は誰もいない教室でもくもくとパソコンと格闘を始めたのだった。 「えっと、清水寺の見どころと、出発時間はっと……」 僕は、手書きのメモを読み取り、パソコンに打ち込んでいく。 「うーん、疲れた……」 腕を頭の上でうんと伸ばし、背筋を伸ばす。 「よっ、めぐむ。どう? 調子は?」 雅樹がひょっこりと顔を出した。 「あれ? 部活は?」 「ちょっと抜けてきたよ」 「いいの?」 「ああ。修学旅行の準備って言えば、顧問もだめとは言えないからな」 雅樹は、僕の前の席に座った。 「なにか手伝うことはない?」 「うーん。ないかな」 「えー。せっかく手伝いに来たのに」 雅樹は、頬を膨らませる。 「ふふふ。部活にもどっていいよ」 「つれないな……」 僕は、作業を再開し始める。 キーボードの入力音が響く。 「ねぇ、雅樹」 「なに?」 「僕のほっぺをつんつんつつくのやめてくれない?」 雅樹は、手持ち無沙汰なのか、僕をいじりだす。 「ごめん……」 「もう、集中しているんだから!」 僕は、雅樹をひと睨みしてすぐにパソコンの画面に目を戻した。 ふぅ、まだまだかかりそう。 集中、集中! また、カタカタと音が鳴りはじめる。 「ねぇ、雅樹」 「なに?」 「僕を後ろから抱き着くのやめてよ。くすぐったいよ!」 雅樹は、今、まさに、僕の頬にキスをしようとしていた。 「だってさぁ……」 「だってもないよ。これ、今日中に完成させたいんだから」 「かまってくれよー」 「もう、しょうがないな」 僕は、雅樹の唇に、チュっと軽くキスをする。 「はい、かまった。もう、行っていいよ」 「えー!」 雅樹は甘えん坊になっている。 でも、今は、雅樹をかまってあげる時間はない。 僕は、雅樹にはかまわずにパソコンの打ち込みを続ける。 雅樹は、言いだした。 「よし、分かったよ。じゃあ、こうしよう!」 「なに?」 僕は、パソコンの画面を見ながら答えた。 「めぐむは、パソコンをしていてかまない。でも、俺は、めぐむにフェラをする」 「え?」 また何か変なことを、思いついたようだ。 「それで、我慢できずにいってしまったら、俺の勝ち。我慢して、いってしまわずにしおりを完成させたら、めぐむの勝ち。どうだ? 男と男の真剣勝負」 「もう! 変なこと言ってないでよ」 「あれ、逃げるのか? めぐむ!」 「だって、僕がすぐに、いっちゃうこと知っているでしょ? それで、勝ったらエッチしようとか言い出すんでしょ?」 「あらら、いろいろばれていたか」 「ばればれだよ!」 僕は苦笑する。 「だってよ、今は久しぶりの男モードのめぐむと二人っきり。学校の制服だし、しかも教室。気分が高まるよなぁ」 「ふふふ。男の姿って言っても、いつものチョーカー付けてないよ。だから、そんなにそそらないでしょ?」 僕は、カタカタとキーボードを打ちながら言った。 「なぁ、めぐむ。こっちを見て」 「なに?」 もう! 雅樹はしつこいんだから! 僕は、すこし怒り気味に雅樹をみた。 すると、そこにはいつもと違う表情で僕を見る雅樹がいた。 「これプレゼント。めぐむ、誕生日おめでとう!」 はにかむ雅樹。 その手には、小さな袋。 えっ……。 誕生日? そういえば、もう僕の誕生日だ。 雅樹は、満面の笑みで僕を見つめる。 優しくて、僕を包み込む、雅樹の笑顔。 トクン……。 なに、このサプライズ……。 僕は、張り裂けそうな胸の鼓動を抑えながら、言葉にだした。 「雅樹、僕の誕生日、覚えてくれてたんだ……」 「ははは。そんなのあたり前だろ? さぁ、受け取ってよ」 「うっ、うん」 僕は、おそるおそる、雅樹の手からリボンが付いた袋を受け取った。 そして、自分の胸にギュッと押し当てる。 何が入っているかなんて関係無い。 雅樹の思いが詰まったこの袋がもう最高の誕生日プレゼント……。 「めぐむ、開けてみてよ」 雅樹は、さぁ、さぁ、と手を出して僕を促した。 僕は、「うん」と言って、袋を丁寧に開け始める。 ドキドキが収まらない。 嬉しくて、嬉しくて、手が震える。 僕が、手間取っていると、雅樹が堪りかねたように口をだした。 「ははは。なんだよ、めぐむは。びっくりしすぎだって………俺が開けるやるよ!」 雅樹は微笑みながら、僕から袋を取り上げると、びりびりっと袋を破った。 「はいこれ、めぐむに似合いそうな新しいチョーカー」 それは、紐の部分が細目で、ハートのペンダントが付いた可愛いチョーカーだった。 僕は、一目で心を奪われた。 可愛い……。 雅樹は、さっそく僕にチョーカーをつけてくれた。 カバンから手鏡を取り出して覗き見た。 可愛い! すごく、可愛い! 男子の制服だから、チョーカーはちょっと合わないかと思ったけど、これはこれで悪くない。 さすが、雅樹! 僕にぴったりのいいものを選ぶ。 角度を変えてポーズをとってみる。 うん、前のものより、大人可愛い雰囲気。 自然と、微笑んでしまう。 「ありがとう、雅樹。とっても嬉しい!」 僕は、雅樹に抱き着いた。 雅樹は、僕の体をギュッとして、耳元でささやく。 「めぐむ、似合っているよ……」 雅樹は、そのまま、僕の頬に軽く、チュッとしてしてくれた。 僕の心臓のドキドキはまだ続いている。 誕生日をちゃんと覚えていてくれた。 僕が気に入るプレゼント。 そして、こんな突然のタイミング。 雅樹はきっと、前々からこのサプライズの計画をしていたんだ。 僕を驚かして喜ばせようとする雅樹の思い。 そんな温かいものが僕の中にスッと入ってくる。 嬉しい。 本当に、嬉しくて、涙がでそう。 「じゃあ、俺はこれで。しおり作り、がんばれよ!」 雅樹はそう言うと、席から立ち上がった。 「雅樹、まって!」 「ん? めぐむ、どうした?」 恥ずかしいけど、僕はうつむながら上目遣いで言った。 「その、続き、しようよ……」 雅樹は、にっこりとしながら言った 「もちろん、いいよ! さぁ、おいで、めぐむ」 「うん!」 僕は、雅樹に思いっきり飛びついた。 「あっ、あっ、あっ。気持ちいいよ。雅樹、あっ」 「めぐむ、俺もだ、気持ちいいっ、はぁ、はぁ」 僕は、仰向けに寝ころぶ雅樹の上に乗り、腰を振る。 お尻の中の気持ちいいところに、雅樹のペニスに先がちょうど当たる。 すでに、何度ともなく得もいえぬ刺激が背筋を伝わり、そのたびに全身が痙攣をおこす。 僕のシャツの前は、雅樹に散々乳首を攻められ、はだけたまま。 そして、僕と雅樹のズボンとパンツは、無造作に脱ぎ捨ててある。 「はぁ、はぁ、俺たち、ついに教室でエッチしちゃったな。やばい、明日から授業まともにうけれるかな。うぅ、気持ちいい」 雅樹の腰の突き上げの度に、僕の半勃ちのペニスは上下に揺れる。 「あっ、あっ、あん。雅樹の、おっきいよ、だめ、だめ、いきそう……」 「めぐむっ、かわいいよ、めぐむ、うっ、いくっ!」 雅樹は、絶頂のタイミングで、激しく腰を突き上げた。 雅樹の太いペニスがアナルの奥まで突き刺さる。 「あぁー!」 僕はそのまま、身体をしならせ、絶頂に達した。 雅樹のペニスから、ドクッ、ドクッ、と精子が僕の中に注がれていく……。 「あったかい……」 ああ、幸せ……。 いった余韻で力が抜けた。 僕は、ガクッと雅樹のペニスが挿入されたままの体勢で、雅樹に覆いかぶさった。 雅樹の体。 汗ばんで湿っている。 僕は、甘えるように、人差し指で、つーっと雅樹の首筋をなぞりながら、頬、そして、雅樹の唇を触った。 雅樹は、そんな僕をくすぐったそうな表情で見つめる。 クスッ。かわいい。 僕は、雅樹の下唇を、ちゅっぱっと、甘噛みをする。 「ねぇ、雅樹、さっき、僕が呼び止めるって、わかってたの?」 「まさか」 雅樹は、微笑みながらいった。 「でも、プレゼントを喜んでくれためぐむを見れただけで、何も要らないって思ったから……」 もう! どうして、そんな優しい事いうの! 僕は我慢できずに、思わず雅樹の唇に唇を合わせた。 「こんな、サプライズ、胸がときめいちゃったよ! 雅樹、大好き!」 「俺もだよ、めぐむ」 僕は、雅樹の上に乗っかったまま、雅樹の両手の指を絡めて繋ぐ。 そして、雅樹の口に舌を突っ込みキスをし始めた。 ん、んっ、んっ、ぷはっ……。

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