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第5話

6階建ての校舎の3階。 ここが今日から1年間お世話になるクラスだ。 息を吸って吐いて、気持ちを落ち着かせながら"僕"という仮面を被ってドアを開けた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 男女共同のこの学校。 あいつは当たり前のように女子に囲まれている。 僕は1番、あいつは3番。 きっと他クラスの女子もいるであろうとするこの人数に圧倒され自分の席に座れないという事態が起きた。 さて、どうしようか。 教室の隅からクラス内を一通り見回す。 そこで1人と目が合った。

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