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第6話

そいつはちょいちょいと僕に手招きすると、爽やか系な笑みでこちらを見てきた。 眩しい…眩しすぎる…。 朝から眩しい笑みでやられた僕は若干ふらつきながらもそいつのそばまで行った。 「初めまして、俺は真澄 凛也って言います。君は?」 「僕は雨宮 幸樹と言います。好きなように呼んでね」 「あまみや…? もしかしてさっちゃん?!」 さっちゃんは小学校の時に仲良かった男子に呼ばれてたあだ名だ。 幸樹という感じに幸(さち)が使われてるためさっちゃんと呼ばれていた。 でもなぜ、彼が知っているのだろうか… 「俺だよ、俺!」 新種のオレオレ詐欺だろうか。 「オレオレ詐欺は間に合っていますので他をあたってください」 「何それ?!よくさっちゃん呼んでくれたじゃん〜!!凛ちゃんって!」 凛ちゃん…凛ちゃん…凛ちゃん… 「チビで泣き虫な凛ちゃん?!」

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