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幼馴染教師×強気生徒④

 その日の晩、柴山自室にて。  散々喘がされ腰の怠さがやっと緩和してきた頃、シングルベッドに全裸で寝ころんだ公騎は、同じく全裸で隣に寝そべる柴山先生──もとい結城に、率直な疑問を投げかけた。 「お前、今日何か怒ってなかったか?」 「そう? …気のせいじゃない?」 「いいや。絶対何かムカついてたろお前。テストの出来がどうだとか、わざわざ信也の名前を持ち出したりだとか…結局何が言いたいんだよ」 「この前のテスト期間、あいつ──信也と試験勉強してたんでしょ。……しかも、向こうの家で」 「なんでお前がそれを知ってんの? ……親にも『結城だけには言うな』と念を押しておいたのに(小声)」 「公騎とあいつの会話、盗み聞いた」 「…俺、校内で信也と話した記憶が無いんだが」 「公騎の声なら、一キロ先でも聞こえる」 「クソッ……この妖怪地獄耳め」 「あいつ、間違いなくお前を狙ってるよ。公騎を見る目が…何かやらしかった」 「やらしいとかお前が言うか⁉ 学校で淫行に走る不純教師が、今更何をほざいて……ってか、俺らは都合と相性がいいからこうして寝ているのであって。俺が誰と寝ようが、結城には関係ない……ひうっ!」  いきなり後孔へ指を差し込まれ、公騎の口から素っ頓狂な声が出る。 「へぇ……公騎、僕との関係をそんなセ○レみたいに思ってたんだ?」  さっきの残滓で痛みはないものの、もう一戦交えるにはまだ腰と尻が痛い。 「え…てっきりお前もそう思っていると……ちょっと待て、落ち着け結城話せば分かる! ンぁッ、おい、前立腺を押すんじゃな……ッ」 「そうか……公騎は僕の気持ち、知らなかったんだネェ。じゃあ今から、僕が公騎のことどう思ってるか、直接体に刻み込んでア・ゲ・ル……」  「ギャアァァァァ──」  ──翌日、公騎は体調不良で学校を休んだ。 一方普段通り出勤した柴山はこの日、女子生徒と女職員から『日頃のスキンケア』について質問攻めにあったという……。 ──fin

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