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プロローグ

 まただ。  教室の窓辺で日向ぼっこをしていた真柴 逸朗(ましば いちろう)は、視線を感じてその方向を向いた。  席に着いたまま、こちらを向いているのは、宮城 旭(みやぎ あさひ)。  視線がバッチリ合ってしまったが、旭は逸らしもせずに立ち上がった。  そして、こちらに歩いてくるではないか。 (おいおい、まさか告白とかじゃないだろうな?)  逸朗は、内心まんざらでもないくせに、わざと斜に構えた。  

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