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プロローグ・4
「はい、終わり。ごめんね」
「だから、何なんだよ」
秘密、との答えを残して、旭は席に戻った。
困惑している逸朗に、クラスメートが数名集まって来た。
「あれってさ、セーターの寸法測ったんじゃね?」
「セーター?」
友人たちは口々に、逸朗を冷やかす。
「いいな~、手編みのセーター!」
「しかも、宮城から!」
「羨ましい!」
馬鹿言うなよ、と逸朗は逃げるように席に戻った。
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