70 / 153

第四章・3

 偶然にも逸朗と同じカラオケボックスにいる、旭。  だが二人とも、そんなことなど知るはずもない。  旭は船津の友人たちから、迫られていた。 「な、フェラっての、やってくれよ」  頬に、気味の悪い感触が押し付けられた。 「やめてください。そんなもの、近づけないでぇ……」  大声を上げたいが、すっかりアルコールに寄っているので、か細い声しか出ない。  周囲は、笑い声に包まれた。 「そんなもの、なんて言ってくれるなよ」 「フェラやったら、解放してやるから。ね?」  その言葉に、旭は覚悟を決めた。  口でやるなら、犯されるよりましだ。  そろりと舌を出し、剥き出しのペニスの先端を舐め始めた。

ともだちにシェアしよう!