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第四章・6

 旭の心は、闇に包まれた。  それでも、生臭いペニスに奉仕を強要させられながらも、光を見出そうと努力した。 (ワインって解っても飲んだ、僕が悪いんだ。船津先輩に、ちゃんと断ればよかったんだ)  悪いのは、船津先輩じゃない。  そんな風に、必死で思い込もうと努力した。  最後の男の腰突きが、深くなった。 「ん! うぅ、ぐうッ!」 「あぁ、旭ちゃんの喉奥、柔らかい……」  うっとりとした声が、気持ち悪い。  旭の胃が逆流しそうになった時、男が射精した。 「んんっ、く! うぅ!」  飲んだ。  飲むしかないのだ。  苦しさで、涙がにじむ。  だが、ようやく終わったのだ。  旭は口を解放された。  唇が、すっかり痺れている。

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