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エピローグ・4
素裸で、逸朗はベッドに仰向けになっていた。
「今日は、僕がリードしてあげる」
そんな小悪魔っぽい笑顔の旭に誘われ、初めての騎乗位を体験していた。
凡庸αは返上したつもりだったが、さすがにセックスの経験はまだまだ旭に及ばない。
「お手柔らかに頼むぜ」
そんな逸朗の声など、もう聞こえないらしい。
旭はローションで濡らした両手で、二人のペニスを一つに包み込み擦り合わせていた。
手で扱くたびに、ぬぷり、くちゅりといやらしい音が寝室に響き、興奮に拍車をかける。
薄く眼を、唇を開き、旭は恍惚の表情で動いていた。
膝立ちし、腰を蠢かせ、夢中になって耽った。
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