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エピローグ・3

「ほら、逸朗。また、ここの公式間違えてる」 「あぁ、だからこんなヘンテコな答えが出てきたのか!」  冬休みは、旭のマンションで勉強会。  塾でも解らないところは、こうして旭が補ってくれた。  おかげで、成績アップにつながったというわけだ。 「ちょっと休もうか。お茶、淹れるよ」 「俺、ドーナツ買って来たぞ。お茶菓子にしようぜ」  旭と二人でお茶を飲みながら、楽しい時間を過ごす。  自分にこんなひとときが訪れるなんて、一か月前の逸朗は想像だにしなかった。  そして、こんなひとときも。

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