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エピローグ・14

 すでに公認の仲なのに、どうしてここまで恥ずかしがるんだ?  だが、逸朗の疑問などすぐにどこかへ消えてしまった。 「すげえ!」  クリスマスの時とは、編み込みが違う。  凝った模様まで入っているのだ。 「これ、難しかったろ? 時間もかかったろ? ごめんな」 「ううん。楽しかった」  そして、セーターで包むように、赤い封筒が。  これは、メッセージカードだな。  旭、改まって何を……。

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