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「おい、土屋...なぁ、土屋!!」
そう叫んでも土屋は一度も振り返ろうとはしない。
― 見捨て...られた。土屋が、見てくれない。
俺は目に涙を浮かべ、慌てて靴を脱ぐと勢いよく土屋に抱きつく。
だが、前に回した手も強く叩かれ、振りほどかれた。
「いや、だ...い゛や...ッ、うう...くっ...つち、や...ッ!ごめ...なさ...ごめ...さ、」
ズルズルとへたり込み、土屋の足にみっともなく縋りつく。
「おれには...あんたしか、土屋しかいないんだ...っ、」
あふれる涙や鼻水も気にする余裕もなく俺はただ泣き喚いていた。
今更ながら、何故自分は約束を破ってしまったのだろうと激しい後悔をする。
「謝ったってことは...やっぱり男遊びしてきたってことを認めるんだ、」
「おとこ、あそびなんて...して、ないっ...うくっ...う゛うっ、」
「どうだか。...でも、そうだね。可哀想だからちゃんと確認はしてあげるよ。」
ついておいで、と土屋は俺の腕を掴み立たせるとそのまま寝室の方まで引っ張ってきた。
ベッドまでくると土屋は俺をそこに突き飛ばし、その横に腰掛ける。
「渉君。俺に穴、見せて」
土屋はうすら笑いを浮かべ、俺を見下ろす。
俺は疑いを晴らすことに必死で、土屋にそう言われるやいなや、恥じることもなくズボンと下着を脱いでいった。
そして背を向け、尻を突き出すようにして土屋に向ける。
後ろの穴も陰茎もさらけ出すと、冷えた空気が包み込み軽く身震いした。
「あっ!んんっ...ふっ、ぅ...つち、や...ぁ、」
急に穴に息がかかり、弄るように舐められた。
初めのうちは縁を辿るようにして舐めていた土屋は徐々に大胆に動き、中の方まで舌を挿れてきた。
何度も何度も舌を出し挿れし、じゅぷじゅぷと音をたてる。
俺は気持良さで頬を上気させ、熱い息を吐き出す。
陰茎は軽く勃ちあがっていた。
―
――
―――
「ヤってはいないみたいだね」
どれだけ時間が経ったのだろうか。閉ざされていた穴がひくつき、十分すぎるほどに舌や指の愛撫でほぐされた頃。漸く土屋は満足気にそう呟いた。
そして俺を仰向けに押し倒し――
「ひっぃ....あ゛っ、ああああぁぁッ、」
「でも...俺との約束を破ったっていう事実に変わりはないよな。」
一瞬にして狭い穴の中を熱いもので満たされる。
突き挿れられたそれは一気に根元まで繋がり、尻に土屋の腰があたった。
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