14 / 57

第14話

 あの誠太がここまで乱れるとは想像もしていなかった春臣は興奮で頬を上気させ、下衣を脱ぎ勃ち上がり窮屈になっていたそこを解放させた。触れてもいないそこは既に完全に勃ちあがり天を向いて先走りでギラついていた。  「ここ、挿れてもいい、?」  グイっと誠太の華奢な太腿を掴むと開脚させ尻の蕾に自身の性器を擦りつける。  先端を僅かに埋めては穴の縁をなぞるように刺激してやれば蕾は面白いくらいにヒクついた。  「...れて、...春臣君の挿れて...っ、あ、あ゛あッ、あつ、ぃ...ッ、」  「ちから、抜いてっ、ゆっくり息...吐いて、そう...ゆっくり、」  蕾の皴を伸ばしてギチギチとなるそこへ熱い肉棒を埋め込んでいく。そしてカリの部分が入り、一気に突き上げた瞬間...―――――  「ひっ、あああああッ、」  ちょうど前立腺を擦りあげてしまったのか、強い快感に堪らず誠太の性器からは勢いよく白濁が飛び出した。  「だめっ、今イってるから、動かしちゃ...や、あああっ、あっあっん゛んッ、」  イったばかりの体を責め立てるように律動を送れば春臣の腰の動きに合わせて揺れる誠太のものからぴゅっぴゅっ、と精子が飛び出る。それは誠太の顔にまで届き端正なその顔は自身の白濁で汚れていく。  「誠太の中、気持ちいいよ...熱くて、俺のを凄く締め付けてくる」  指では届かなかった場所も春臣のもので犯していく。ローションを足して、ギリギリまで抜いては奥まで犯すようなゆっくりとした深い突き挿れをする。そうして中を犯される感覚に慣れてもらった。それを何度も何度も行えば次第に苦痛も減ってきたのか、誠太の口からは指で犯していた時のような艶めいた喘ぎ声だけが出るようになっていた。  初めてでこれだけ感じることができている誠太の体がやけにいやらしく見えた。腰を打ち付けるたびに小さく華奢なその肢体はびくつき、必死に堪えようとしている。  ―もっと...もっと壊したい。息もできなくなるほど激しく。  性行為をしていてこんなに興奮したのは初めてだった。もっともっと長く犯していたい、そう思った。  そして遂に春臣は欲望のままに腰を打ち付けた。両足を掴み、胸につきそうなほど深く曲げると自身の体重もかかるほど誠太の上に覆い被さり奥深くまで中を犯す。  「あっあっあっあっひ、ああッ、激し...あっああぅッ、」  熱く、かたいそれで誠太の前立腺をゴリゴリと音が鳴りそうなほど強く抉りながら、激しいほどに上下に揺すれば誠太は悲鳴じみた喘ぎ声をこぼす。誠太のものは既に固く反りあがり自身の腹と春臣の腹で挟まれ、律動に合わせて上下に擦りあげられていた。  誠太は前と後ろからの強すぎる快感に涙をこぼし、口の端からはだ液を零れさせる。  「また、イっちゃ...あっあっあっ、ん゛んっ、んっ...ひっ、あああああッ」  穴の窄まりが春臣の先走りで泡立ち、ぐちゅぐちゅと水音たつほどに...狂ったように腰を打ち付け、パンパンと肉を打つ音を響かせていれば誠太は2度目の絶頂をむかえた。  「いやぁっ、やめッ、あっあっあっあっあっ、ひっ、...あっあっあ゛ああッ、でちゃ...止まらないよぉ、」  イったばかりの敏感な体を容赦なく揺らし、逃げる腰を掴んで前立腺をゴリゴリと抉り続ければ誠太はあまりの快感に尿を漏らし始めた。勢いよく出るそれは止まることなく春臣の律動と共に勢いが変わる。突き挿れれば強くなる勢いは春臣の腹と胸を汚していく。  「っ、く...ぅ、」  それでも誠太の体を容赦なく春臣は揺さぶり続け、未だに逃げる腰を掴みひときわ強く打ち付けるとそのまま奥で熱い精子を迸らせた。  「あっ...んっ、んっ...あぁッ、」  全てを奥に出し切るように、腰を掴んだまま深く何度か突き上げ、精子を注ぎ込む。その度に誠太の体は震え、性器は上下に揺れた。

ともだちにシェアしよう!