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柊生は もう片方の手で、また熱を持ち始めた 和真の前にも手を伸ばした。 「っん…ん」 長い指が確認するように、ゆっくり出入りして いつの間にか数を増やしていく。 「クリームなんていらなそうだね」 柊生が耳元で、ほら聞こえる?と吐息交じりに 囁いた。 少しずつ ゆるんできたソコが 濡れて ネチネチと いやらしい水音をたてている。 和真は羞恥心で体がさらに熱くなった 上がってゆく呼吸 角度を変えながら動く指が バラバラと内壁を刺激して 感じていた痛みが快楽へと変わっていく 前と後ろ 両方からの刺激に 脳が痺れて のどがググっと鳴った ー また、どっかにいっちゃいそ… 柊生は和真を仰向けにさせると 和真の足を割って間に入り、大きく開かせて 上から上気した目で見下ろした。 「…そろそろ…いい?」 和真はうっすら目を空けて コクリと頷いた。 これから与えられる刺激に 期待と不安で体が震える 片足を抱えられ、柊生自身をグッと強く 押し付けられて 意思とは関係なく体が逃げた。 柊生は和真の肩をつかんで引き寄せて さらに奥へ、ゆっくり押し込んだ。 「…っつ!」 初めてではない でも何年もしていなかったそこは キツく閉じて 柊生を全て受け入れるには まだ苦しい 「最初がちょっとキツいね」 うっすら涙が滲んだ和真の目を見つめながら 柊生は押し進めるのを止めて 小さな子をあやすように 和真の目にかかる髪を そっと撫でてくれる。 愛しい者を眺めるような 優しい微笑み その顔が綺麗で、優しくて、 愛されていると錯覚しそうで 和真は見ていられなくなって 咄嗟に柊生の腕を掴んで引き寄せ 両腕を柊生の首に巻きつけた。 「…早く 動いて」 壊れるくらいに ギュッっと肩を抱きしめる手に 力がこもって グッと腰を進められる 「あぁっ!!」 深く繋がった感覚がして 腰が重くなる 「 は、いった…」 ため息と共に、一人言のように柊生がこぼした。

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