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和真は、はっはっ、と短く息を吐いて 痛みを逃がす。 「もう少し…力抜いて」 柊生は言いながら和真の中心に触れ ゆっくり扱いて それに合わせて腰を動かすと 和真は苦しそうに喘いで腰をそらし ぎゅっと閉じられた目から涙がこぼれた。 「…かずま」 突然名前を呼ばれて、え?と目を開く 「かず?…かずま?」 ゆらゆら一定のリズムで腰を動かしながら 「な、なに?」 「かず、でいいか?」 「はぁ、はぁ、っそれ…今…聞きます?」 「カズ」 「はい?」 もう笑ってしまった 「名前が呼びたかったんだ」 和真の溢した涙を親指でぬぐって 深いキスをくれる 和真は柊生の肩を捕らえて もっと、もっと、とキスをせがんだ。 柊生の動きがどんどん速くなっていて 密着した肌がこすれて、汗ばんで 少しずつ 少しずつ 痛みすら快感に変わって、突かれた奥の方が じんじん熱を持ち始めた。 和真の口がだらしなく 開いて 今までと違う 甘く鼻にかかった声が 漏れ続けている 和真の中は、もっと欲しいと言うように 柊生自身に吸い付いて、さらに深くへと誘う ー あぁ、イキそう… 和真の足を肩にかついで 無遠慮に何度も腰を打ち付けると 「っあぁぁ!」 深くなった繋がりに 悲鳴のような橋声を上げて 和真が熱を解き放った ダラダラと、細い腰の上に流れる白濁した 液体が妙にエロくて それを眺めながら柊生も果てた。

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