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お出迎えの準備を
____父の友人がやってくる数時間前。
まず、手を下しておかなければならないのは、
校長からか?
園宮 煌(そのみや こう)は、パーソナルコンピュータを前に考えていた。
――とある計画のために。
…校長は、あの人…か。
父親の友人で、よく遊んでもらった人だと記憶している。
正直、そんな偉い人だったのかと驚嘆した。
あんな、ほわほわした人が…ね。
まぁ、表向きだけだろうが。
「…だが、知り合いだからこそ、油断ならないな。」
自室の部屋で一人、
校長のプロフィール画面を眺めながら、
ボソッと呟く。
…にしても、
何故あんなに若くして校長まで登りつめたのか……?
そう考えると、ゾクリとした。
優秀からか、それとも…?
想像すればするほど、楽しいことはなかった。
…とりあえず、会わないと分からないな。
「ピンポーン」
18:30。ぴったりだな。
ピリッと緊張が走るのを感じ、
思わずニヤついてしまう。
こういうのは楽しくって仕方ない。
浮つく気持ちを抑え、エントランスへ歩いていった。
___そして、冒頭に戻る。
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