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第二章・6

 涼真は、瑞を不憫に思った。  今日ケーキを作って来たということは、転職してきて間もないのに、もう何か嫌なことがあったのか。 「お菓子作りもいいけどさ、悩みがあったら何でも俺に言ってね。相談に乗るから」 「すみません、ありがとうございます」  甘いはずのケーキを少し塩っぱく感じたのは、白河の涙が混じってたからかな。  そんな風に考えて、涼真はコーヒーを口にした。  

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