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第二章・21
「武藤さん、食べさせてあげますよ。はい、あ~ん」
「白河くん、酔いが回ったか?」
瑞の差し出すイチゴをぱくりと食べて、涼真はご機嫌だった。
入社してから何かと心配の種だったが、もう大丈夫のようだ。
そんな時、少し酔った瑞が話し出した。
「武藤さん、今日が何の日か知ってますか?」
「ふふふ。バレンタインデー、だよね」
バレンタインデーにチョコレート・フォンデュが食べられるなんて最高だ、と涼真はワインを一口飲んだ。
「もう。バレンタインデーって、何の日か知ってます?」
「? チョコを食べる日」
ダメだなぁ、と瑞は天を仰いだ。
「好きな人に告白する日、ですよ」
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