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第二章・22

 瑞は、熱いまなざしを涼真に向けた。 「好きです。武藤さん」  とまどいは、あった。  だが、日常の瑞の自分に対する態度を見ていると、解らないわけではなかった。  白河くんは、俺に好意を持っている。  そんな風に、漠然と感じていた。  ただ、彼の口からこうもハッキリと告げられるとは思っていなかった。 「Ωの方からαに告白しちゃ、ダメですか?」 「そんなこと、ないさ」  いや、返って嬉しかった。  Ωである自分に劣等感を抱き続けていた瑞が、αである涼真にここまで積極的になったのだ。  自虐の念を乗り越えた証のようで、その成長を喜んだ。  

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