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第二章・23
「嬉しいよ、白河くん。いや、瑞」
「武藤さん、それじゃ……」
「俺も、好きだ。瑞のことが」
「武藤さん」
そっと抱き合い口づけると、キスはチョコレートの味がした。
甘い甘い、キス。
「今夜は……、泊って行ってくれますか?」
「俺のこと、名前で呼べたらね」
「……涼真、さん」
「もう一声」
「涼真」
よくできました、と涼真はもう一度瑞にキスをした。
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