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第三章・3

 寄ったのは、高層マンション。  しかも、最上階だった。  そこでのキスもやはり優しく、稀一からの愛情に蒼生は浸った。  品のいい、和やかなキス。  しかし、ベッドの上で稀一はどんどんその内面を晒していった。 「蒼生は初めて、じゃないよね」 「は、はい」 「じゃあ、できるよな。まずは、俺を愛して」  ヘッドボードにもたれた稀一は、着衣のままそのペニスだけを掴みだして見せた。  初めてじゃないけど。  確かに、初めてじゃないけど、フェラはやったことない。  どきどきしながら蒼生は、稀一のものを手にした。  手で静かに摺り、愛撫を始めた。

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