76 / 107

第三章・5

「下手だなぁ、手伝ってやるよ」  少し焦れたような口調の稀一が、腰を使い始めた。  蒼生の口元から喉奥まで、太いペニスが行き来する。 「んぐッ! ん、んんッ。んっ、うっ!」  たちまち唾液が溢れ、じゅぽじゅぽと水音が始まった。 「蒼生の顎、小さいな。いい具合だ」  ため息交じりの稀一の声は、ようやくご機嫌になってきたようだ。  だが、蒼生の方は、苦しくて仕方がなかった。 (お願い。早く終わって!)  長い長い、責めは続いた。  唇は痺れ、喉奥まで突かれて何度もむせた。 「あ、イキそう。全部飲んで」 (え!?)  飲む!?  考える間もなく、口中に大量の精が放たれてきた。

ともだちにシェアしよう!