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第三章・6
「う! うぐッ、んん、んッ!」
とにかく、必死だった。
零さないよう、蒼生は必死で生温かい体液を飲んだ。
(ま、まだ出る……ッ)
口の端から、幾筋か唾液が流れた。
それでも、稀一の精は零さないよう、頑張った。
零したら、きっと叱られる。
そんな恐れが、蒼生を支配していた。
長い射精がようやく終わり、解放された蒼生は荒い息をしていた。
「後始末まで、ちゃんとして」
「後始末?」
「お掃除フェラだよ」
確かに稀一のペニスは、自らの残液と蒼生の唾液で汚れている。
くらくらしたが、今度は舐めるだけでいいのだ。
幾分かはマシ、と蒼生は最初やったように、まるで犬のように稀一のものを舐めた。
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