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第三章・7

「では、ご褒美をあげようかな」  稀一は蒼生に、服を脱ぐよう命じた。  以前付き合った元彼は、体を愛撫しながら脱がせてくれたのだが。  蒼生は、まるでもう一度お風呂に入るような心地で服を脱いでいった。  全裸になったが、稀一の方は着衣のままだ。 「裸になるって、無防備過ぎて落ち着かないんだ」  そう言いながら、蒼生に跨ってくる。  脚を大きく押し広げ、ローションを塗りたくり、ペニスだけを剥き出しにして突いてきた。 「若宮さんッ、い、痛い!」 「何? お風呂で、慣らさなかったの?」  下準備は自分でやるのがエチケットだろ、と稀一は耳を貸さなかった。

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