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第80話

「ほんまこのボンクラ 緋悠に何してんだ!」 「何って見てわかんだろ!キスやわ!」 ズルズルと座り込み乱れた呼吸を治しながら 見ていると 「「…っ!?」」 「?」 一斉に何かを言おうとこっちを向いた2人が 俺を見て固まった。 いや何? 首を傾げ見上げると 「涙目」 「真っ赤な顔」 「乱れた服」 「上目使い」 「首傾げ」 「乱れた呼吸」 「「色気がやばい!」」 「黙ろうか。」 お前らの呼吸はピッタリな。変態共。 このまま変態共を見てたら腐りそうなので 奴らから視線を逸らし服を直す。 もう寮に帰ろうかな、、疲れたし。 と思っていると 『神崎 緋悠 様はどちらに!!!』 「「「は?」」」 グランドで司会に名前を呼ばれたので グランドに目を向けると 『屋上にいらっしゃります!』と横の 直樹がどこから取り出したのかマイクをもって急に言うのでびっくりした。 てか、なんでこの人マイク持ってんの? 『屋上ですね! なら、神崎様今すぐステージまでお願いします!』 『連れて行きます!』 いやいや…え? 「待って直樹どうゆう事?」 「なんか、ステージのスペシャルゲスト緋悠になって探しててやっと見つけたら聖夜とキスしてたって事で、ステージ行くぞ!いや、行きますよ!」 えー。 「セイもなんか言って!」 「俺も最初ステージのでユウのこと探してたから…」 お前もか! え、知らんかったん俺だけ? そこからバタバタと屋上を後にしステージへと向かったのであった。 誰もいなくなった屋上では、 「…まさに魔性の男。」 と頬を赤く染めさっきの緋悠を思い出す男が1人。 ─ステージ─ 無事到着しステージに上がった俺は、 『それでは神崎様も到着した事ですし さっさくいってみよー! 神崎様の事を1番知ってるのは誰だ?』 俺は、、 『ルールは簡単こちらが用意した神崎様に関する問題を早押しで先に5問答えた人が勝ちです。』 俺は、、、 『優勝者には神崎様になんでもしてもらえる券が!キスしてもらうもあり!デートするのもあり!楽しみですね!』 一体何をさせられているのだろうか… いや、見せられてる? いやいやそんな事はどうでもいんだけども。 王座の椅子みたいなのに座らされ差し出された飲み物を飲みながら見守る。 あ、この紅茶美味い。 『解答者はこちらの5名です! ちなみにこの5名のうち誰が勝つか予想し当たった人には神崎様の超絶エロい写真が!』 「…」なにもツッコミません。 何?超絶エロい写真って! 何でそんなものあるんだよ……あ。 解答者はセイ、直樹、嵐、杏椰、藍澤。 提供者分かりました。嵐後で殺る。 理事長何参加してんの… てか、なんで藍澤いんの! お前興味ねぇだろ! 『それでは神崎様の事分かるかな? スタート!』 もっと名前を捻れ!!! あー頭が痛い。

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