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第三章・15

「上がったぞ。お前も入るといい」 「はい、ありがとうございます」  振り返った千尋は、は、と息をのんだ。  下着一枚の、弦の姿。  半裸のたくましい体から目が離れない。  そして、どうしてもその体の中心に視線が走ってしまう。  布越しでも、弦のものはやはり大きそうに見えた。  いとおしげにペニスを舐めまわす女優の姿が思い出される。  下肢が充血してくる気配を覚えて、千尋は慌ててバスルームへ逃げ込んだ。

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