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第六章・24

 次の相手は誰か、という点に生徒の関心は集中し、心の中で『1組の吉田さんと踊った』だの『バスケ部の佐々木くんと踊った』だのと甘酸っぱい思い出づくりに一役買っていた。  弦もまた、相手になる女子全てから『海江田くんと踊った♡』と思われていたのだが、本人はどこ吹く風で心はすでに三人先の相手に飛んでいた。 (千尋! なぜお前が女子側のサークルに入っているんだ!?)  しかし、このままいけば彼と踊る事ができるのだ。  内心ドキワクしながらフォークダンスを踊る。  そして、いよいよ千尋の手を取り……音楽は終了した。

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