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第8話

「まず俺がいただくよ」  指で霧也を弄っていた男が、半身を起こした。  慣れた手つきでスキンを着け、今度はそのペニスを捻じ込んできた。 「……うぅッ!」  霧也は思わず呻き仰け反った。 「うゎ、キッツイなぁ」  これまで誰も迎え入れた事のない霧也の後膣は、押し出す勢いで拒否する。  しかし不良達は、それさえも興と受け止めた。  やがて男は達し、体を震わせると霧也から離れた。 「次は俺だ」  苦しげに息をする霧也に、二人目が跨ってきた。  腰を挿れられ、身体が揺すられる。  床に擦れて、ひどく痛む。  それでも霧也は、声ひとつ立てなかった。  歯を喰いしばり、次々と自分を犯す男どもを睨みつけていた。  決して、屈しなかった。  そんな霧也でも、心が動いた。4人目の男が終わり、離れた時だ。 「ラスト、東。ヤる?」  人が近づいた気配がした。  かちゃり、とベルトを外す音がして、霧也は眼を閉じた。

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