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第2話

 想いが募ると、もう止められない。  崇は、結愛にラブレターを書いた。  古風かな、と思ったが、逆にその方が新鮮かも、とも感じていたのだ。  ラブレターは功を奏し、翌日には口頭で結愛から返事が聞けた。 「お手紙、ありがとう。返事は……、OKよ」 「ホント!? あ、ありがとう!」  そしてその日の放課後には、仲良く一緒に下校していた。  校門を出てすぐの所で、結愛は崇に向き合った。 「ごめんね。今日は、ここまでなの」 「え? ここまで、って?」 「毎週水曜日と土曜日はピアノのお稽古があるから、ここでお別れ」 「あ、そういうこと」  見ると、一台のタクシーが止まっている。結愛はその車に乗り込んだ。  窓越しに、バイバイ、と手を振ってくれる結愛。  崇も、手を振った。  タクシーは、あっという間に走り去って行ってしまった。

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