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第12話
こんな痴漢の言うことに、耳を傾けちゃダメだ。
身を預けちゃダメだ。
僕は、レイプされかけてるんだぞ!?
でも、気持ちいい。
どうしようもないくらい、息が上がる。
もう、どうなってもいいくらい、身体が火照ってる。
相反する海の気持ちが戦う中、男が耳元で囁いた。
「ね、挿れてもいい? もっと気持ちよくなるよ?」
「……ッ!」
海を正気に戻したのは、男の臭い息だった。
こんな男に、許しちゃダメだ!
「嫌、だ。や、めろッ!」
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