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第21話

 翌日の放課後、海は女子制服を手に、じっとそれを見つめていた。  これを着て電車に乗れば、またあの痴漢がやって来る。  そして、僕は……。  僕はッ! 「何、考えてんだ?」 「永亮」  もう、サッカーのジャージに着替えている。  明るい笑顔が、まぶしい。  まぶしすぎる。  僕には、まぶしすぎる。 「永亮。僕たち、別れよ?」 「な……ッ」 「僕、永亮にふさわしいような人間じゃないんだ」

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