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第22話

「何だよ、それ!?」 「ごめん。ごめんね、永亮!」  海はそれだけ言うと、後は手荷物をかき集め教室から走り出て行った。 「海!」  永亮は後を追おうとして、思いとどまった。  待て。  今から、部活だ。  無断欠席なんかしたら……。  「考えてるヒマなんか、ない!」  永亮は、ジャージのままリュックを手にして海の後を追った。

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