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第14話●順番おかしくないか?

「アァ……ッ、ぅ、くぅ……えっ……?! ぁ、まって、あっ、あぁぁ――……ッッ」  初めて覚える圧迫感に息苦しいハズなのに、体がどんどんケイロのものを呑み込んで、ゾワゾワした変な疼きが奥へと流れ込んでいって――深い所を突かれた瞬間、一気に俺の体が弾けた。  せわしなく中が脈打って、俺も混乱したまま息を荒くして、必死に短い呼吸をくり返しながら呆然となる。  今の、なに……うわぁ……勝手に、尻、締まってる……っ……ケイロのやつが埋まってて、また、クる――。  治まるどころか、ケイロに挿れられただけで俺の体が何度も疼いて、弾けて、快感を散らして……をくり返してしまう。  完全に体をおかしくしてしまった俺をしっかりと眺めてから、ケイロはほくそ笑む。 「これだけでイったのか。魔法の影響とはいえ、なんといやらしい……ほら、動いてやるからもっと悦べ」 「ハァァ……ッッ、ぁ……っ……ッッ……――ッ!」  グッ、グッ、と奥を押されると、さらに一連の動きが大きくなって、俺の頭と視界が真っ白になってしまう。声もまともに出なくなって、息で叫ぶような有り様だ。  こんな状態で抵抗どころか悪態すらつけなくて、俺はケイロの背にしがみつき、強すぎる快感のうねりに身悶えるしかなかった。  意識が何度も飛んで、より強い快感を叩きつけられて強引に現実を戻されてを繰り返す最中、ケイロの腰の動きが速くなる。 「さあ、しっかり中へ取り込め……俺の、花嫁……っ」  囁きが言い終わると同時に、俺の奥がより一層の熱を生む。  その熱はすぐに全身へと広がり、絶え間ない快感で疲弊した俺を満たしていく。  今までで一番濃くて、深くて、優しい快感。思わずうっとりと感じ入っている俺へ、ケイロが顔を近づけた。 「……良かったようだな……素直になれば、もっと良くなる……だから、俺にすべてを許せ……太智……」  そう言ってケイロはゆっくりと俺に口付けた。  問答無用で結婚して、強引に初夜やって、それで初キス――順番おかしくないか? なあ……?  うっすらと残る意識で呆れながら、ケイロからのキスが気持ち良くて、俺は大人しく快感の海に足の爪先から頭の頂までどっぷりと浸かり切った。

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