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第7話

 明日も勤務だから、と午前様にならないうちに二次会も終わってしまった。  酒や夜更かしに強い連中は三次会に繰り出して行ったが、翔吾と凌也は加わらずに家路についた。 「よかったら泊まっていけば? 私のマンションの方が近い」 「そうします」  繁華街を抜け、街灯がお行儀よく並ぶ道を二人歩いた。 「さっきは参ったな」 「え?」 「いや、ところで凌也には好きな女の子いるの?」  あの話か、と凌也は眉根を寄せた。  どうして年上の男性は、こうも自分の恋人の有無にこだわるのか。 「ストアに寄りましょう」  眼の前に開けた24時間ストアに、凌也は助けを求めた。  こんな時は、無理矢理話の腰を折ってしまうに限る。  時計は、すでに0時を回っていた。  

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